あなたの心を徹底的に掘り下げます!!あなたの生き方を決めてしまう 〜 交流分析 ②〜

こんにちは^ – ^
男女関係修復心理学「美人の教室」
塾長 恵りょう子です。
前回から引続き、今回も 交流分析 のお話をして行きます。
今回は、「やりとり分析」と言うお話をします。
この「やりとり分析」を知っておくと、あなたがどうして彼からあんな態度を取られたのか?や、あなたのとった行動を彼がどう受け止めて、彼なりに処理をしているのかが、わかります。
彼があなたに取る態度や言葉、あなたが彼に取る態度や言葉で、互いがどのように受け止め、どのように行動しているのか?を知る事で、どうして関係が悪化していったのか、どうして、歩み寄る事ができないのか を知って行きましょう。
では、今日も一緒にお勉強して行きましょう。
よろしくお願いいたします^ – ^
やりとり分析とは…
「やりとり分析」と聞くと、「人間のやりとりを分析してあるんだな〜」と分かりやすいネーミングです。
「やりとり分析」と言うのは、人間関係における言葉や態度のやりとりが、あなたのどの自我状態から出て、彼のどの自我状態から返されているのかを分析したものです。
「自我状態」覚えてますか?
前回の 交流分析 ①で書いていましたね。「自我状態」覚えていますか?
- P…両親の影響などからくる自我状態
- A…自律的コンピュータのような自我状態
- C…生まれ持った自我状態
「P・A・C」の中には、5つの自我状態が隠れているというお話もしました。
- CP…批判的な親
- NP…親和的な親
- A …大人
- FC…自由な子供
- AC…適応的な子供
批判的な親の強い人は他人を批判する傾向にありますし、親和的な親が強い人はお節介になりやすい、大人が強い人は冷淡になりやすく、自由な子供が強い人は無責任になりやすい、適応的な子供が強い人は他人に振り回される人になりやすい。
批判的な親が低い人はルーズになりがち、親和的な親が低い人は閉鎖的にやすい、大人が低い人は計画性のない人になりやすく、自由な子供が低い人は人生を楽しめない傾向にあり、適応的な子供が低い人は協調性がない人になりやすい。
このような傾向がでるお話を前回はしましたね。
人間には、これらの自我状態が、誰の心の中にもあります。
これらの自我状態のバランスを保ちながら人と交流できるようになる事を交流分析では目標にします。
人間の心理の中には、「誘いやすい自我状態」と言うのがあります。
例えば;彼の浮気が原因で喧嘩をした!とします。
女「なんで浮気したのよ!?」
男「つい、出来心で…」
女「出来心ってなんなのよ。」
男「つい…だよ…。」
女「どんな女よ!!」
男「もう、いいだろう…勘弁してよ。」
上記の例を「やりとり分析」を使って「引き寄せやすい自我状態」を見て行きましょう。
女「なんで浮気したのよ!?」➡︎ 批判的な親
男「つい、出来心で…」➡︎ 適応的な子供
女「出来心ってなんなのよ。」➡ ︎批判的な親
男「つい…だよ…。」➡︎ 適応的な子供・反抗的な子供
女「どんな女よ!!」➡︎ 批判的な親
男「もう、いいだろう…勘弁してよ。」➡ ︎反抗的な子供
批判的な親を使って相手に接すると、適応的な子供と反抗的な子供を引き寄せている事がわかります。
最初は、怒っている女性に対して、適応してくれようとしますが、あまりにも怒ってしまうと、反抗的な態度になってしまう…と言う結果です。
ここで「RC」という自我状態が出てきましたが、これは後程お伝えいたします。
まずは、誘いやすい自我状態のパターンを見て行きましょう。









批判的な親は適応的な子供を引き寄せやすく、親和的な親は自由な子供を引き寄せやすい、大人は大人を引き寄せやすいです。
上記の例をもう1度、例にします。彼の浮気が原因で喧嘩になりました。
【CP:批判的はAC適応的を引き寄せる例】
女「なんで浮気したのよ!!」➡︎ CP:批判的な親
男「出来心だよ…」➡︎ AC:適応的な子供
【NP:親和的からFC:自由な子供を引き寄せる例】
女「浮気したのには何か理由があるの?」➡ NP:親和的な親
男「寂しかったんだ…。」➡FC:自由な子供
【A:大人からA:大人を引き寄せる例】
女「浮気はいい事ではないと思うよ。」➡A:大人
男「わかってる。ごめん。」➡A:大人
批判的に上から押さえつけるような言動をとると人はその人に適応しようとします。
親和的に横並びで話を聞こうとすると相手は素直に自分の心を話始めます。
大人として対等に自分の意見を伝えると相手は自分の非を認めようとします。
人間の交流(男女の交流)を掘り下げてゆくと、このような法則に乗っ取って人間は交流をしている事がわかります。
あなたと彼は、どの自我状態を使って接していると感じましたか?
男女関係の問題を抱えているカップルの多くが、批判的な親と適応的な子供をメインに使ってコミュニケーションをとっています。
ここで、注意しないとならないのが「RC」の存在です。
「RC」は、交流分析では出てきませんでしたね。
「P・A・C」の自我状態を掘り下げると5つの自我状態を使っている…と言うお話をしましたが、実は、「C」の中には「RC」と言うのが隠れています。
「RC」とは、人間関係が悪化した時でないと出てこない自我状態なので、交流分析①ではあえて書いていません。
では、「RC」の解説をして行きたいと思います。
RC…Rebellious Child(リベリアスチャイルド):反抗的な子供の自我状態
あなたも彼もFCと言う自由な子供という自我状態を持っています。自由な子供と言うのは、生まれ持った自我状態の事を言いましたね。
このFCの中になる自分の思いや欲求を表に表す行動を納得の行かないまま押さえつけられた事に対して、反発する行動を繰り返しているうちにパターン化した人格の事を言います。
例えば;今月1回も会ってない彼と「今週末は遊びに行きたいな〜」と思ったとします。
ですが、彼から「週末仕事だから無理…。」と断られると、
「今月1回も会ってないのに…」と言う寂しい思いが湧いてきて、彼に「仕事と私とどっちが大事なの?」と言ってしまいました。
すると彼は、「どっちも大事だけど、仕事はしないとさ…だから、ごめん。」と謝られました。
なんか、腑に落ちないあなたは一人で飲みに出かけベロンベロンになるまで飲みに行き店の人に迷惑をかけてしまい次の日自己嫌悪になりました。
この場合、
「私と仕事とどっちが大事なの?」➡︎批判的な親
「どっちも大事だけど仕事はしないと」➡︎適応的な子供&大人
腑に落ちないあなた➡︎最後に大人を出されたので仕方なく大人を出して了承した状態。
店の人に迷惑をかけるくらいのお酒➡彼にぶつけられない「RC:反抗的な子供」を店の人にぶつけて迷惑をかける。
次の日に自己嫌悪➡店の人も仕事なので迷惑をかけられてもAで対応するし、彼からも最終的にはAで対応されているので、最終的にはAを使って自分を戒めている状態。
RCが頻繁にパターン化して出てくる性格の持ち主の特徴
- 反抗的
- 不平不満が多い
- 文句ばかりいう
- 人間関係をわざわざ破壊する
と言うような傾向があります。
RCの高い人は両親からどのような育てられ方をしてきたのか?
親自体が未成熟な割合が多く、気分屋でその時の気分で言動を行うような親であったり、同じ事でも「ダメ」と言ったり「イイ」と言ったりと発言に一貫性がない場合が多く、子供が親の発言の中で混乱の多い幼少期を過ごしている事が多い。そのため、親の言う事は聞かないと怒られるが、納得はしていない…という思いから、反発的になって行きます。
ここで、ワンポイント
RCの高い人は、A(大人)のバランスが良い人と交際をすると、RC自体を「個性」と言う良い面で捉えてくれる事が多いので、RC自体を認めてられる感覚が増え、自立心や負けん気など、「自分をもっと成長して行こう!」と言う前向きなエネルギーに変わって行きます。
先ほどのお酒飲んでベロベロになった例を再度、引用すると、彼もお店の人もAで接しているので、最終的には、自己嫌悪になって自分を軌道修正させようとする自我が働くようになります。
ただ、ここで、自己嫌悪になって軌道修正するか?そのままでいる事を選ぶかは本人次第なので、やはり、メンタルの強弱も影響してくると思います。
主な交流の3つのパターン
人間は、他人との交流を3つのパターンを繰り返しながら行っています。
その3つのパターンを解説して行きます。


A:「今日はイイ天気ですね。」B:「そうですね。」
A:「今日、友達と喧嘩しちゃった。」B:「大丈夫?相談乗ろうか?」
A:「お前、バカなの?」B:「ごめんなさい。」
A(大人)同士の事柄の適切ややりとりやCP(批判的)・NP(親和的)・FC(自由な子供)・AC(適応的な子供)の間で相互にやりとりされるものを相補交流と言います。
互いの要求を無視するコミュニケーションの事を言います。予期せぬ反応が返ってくる事。

A:「今日、ご飯に行かない?」B:「仕事なので無理です。」
A:「明日までにこの仕事お願い。」B:「別の仕事で手一杯です。」
A:「私の事好き?」B:「好きか嫌いかもわからないんですか?」
本来なら、自分の発言に適応してもらいたいのが人間です。「こう答えてもらいたい」と期待していたのに別の答えが返ってくる事を交差交流と言います。交差交流が多い相手との間には、本心を隠す傾向があるので、葛藤や対立が深まってしまう恐れがあります。
ホンネとタテマエでの交流を指します。

Aホンネ:「こんな質問しても興味ないんだけど…」
B:「よかったら一緒に飲みに行く?」
A:「え??本当ですか?じゃ〜ちょっと行こうかな?」
Aホンネ:「ヤバイ…誘われてしまった。本当は行きたくない…。」
タテマエでは、「誘ってくれてありがとうございます感」を出しますが、ホンネは「行きたくない…」という交流を裏面交流と言います。
このような3つの交流の仕方を使って、我々は日々の生活を送っています。
知識としてこのような交流がある事を知った上で、「交差交流」「相補交流」「裏面交流」を使ってどのように相手に対応して行くのかが大事になります。
あなと彼の交流は、どんな交流の仕方を基本としているのか?
あなたが使っている自我状態を彼はどのように受け止めて、彼がどのような自我状態を使ってあなたに接しているのか?が理解できたでしょうか?
このような知識を持っている事は絶対に損ではないので、頭の片隅にでも残しておいてください。
汚染(おせん)
最後に、「汚染」を説明したいと思います。
汚染ってなに??環境問題??
恋なや美
「汚染」と聞くと、環境問題な感じもしますけれど立派な心理学用語です。
ですけど、イメージは、環境問題をイメージしてもらって大丈夫!!!
では、汚染を説明して行きます。
汚染とは…
「P・A・C」の自我状態が、その機能を奪われて、うまく動かない状態を言います。

- 親からの汚染
- 子供からの汚染
⑴ 親からの汚染
Pの固定観念がAの機能を阻害します。
例えば:Pが「結婚しなければならない」という固定観念がある場合、「結婚ができないとダメな人生になる」と思いこむ事でAが機能しなくなります。
本来、結婚してもしなくても、あなた自身が「自分の人生、悔いのないようにしよう!」とAを働かせている場合は、結婚があろうがなかろうが、納得の行く人生を送る事ができます。
しかし、「結婚しなけれな人生がダメになる」という固定観念をPが持っていると納得のいく人生を送るのは困難になります。
これをP(親)からの汚染と言います。
Pから汚染というのは、ご両親の価値観が影響していますので、ご両親の結婚生活をみて「結婚っていいもんじゃないな…」という固定観念がある場合は、「結婚したい」と思っていても「結婚を選ばない人生」を選択してしまう場合があります。
逆にご両親を見ていて、「結婚っていいな」という固定観念がある場合は、適齢期と呼ばれる年齢までに伴侶を見つけて結婚に至るケースが多いです。
【親からの汚染が強い人の特徴】
- 「○○の地域はガラが悪い」という決めつけ
- しょせん世の中はお金だ
- 他人は信用してはいけない
- 女性だから、男性だから
- 努力をすれば必ず報われる
- 結婚は人生の墓場だ
⑵ 子供からの汚染
Cからの固定観念からAの機能を奪ってしまう事を指します。
Cは、あなたがもともと持っている自我状態でしたね。
幼い頃からの体験や感情が現在の自分を支配し、混乱させている状態です。
本当は自由気ままに生きたいのに周囲から「しっかりしなさい」「親の作ったレールに乗りなさい」などの支配があった場合に、本来の自分の自由な子供と周囲の大人たちからの抑圧の間で葛藤が始まり、自分の中で収拾できなくなり混乱して行きます。
その結果、空想の世界を作り出す事が得意となり、大人になってからも、理想と現実の区別がつかなかったり、子供の頃に思いを馳せた空想を現実でも同じ事ができると誤解をしていたりします。
このような方に多いのが、「危険」を察知しても「面白そう」といって近ずいてみたり、現実を客観的にみる能力が乏しかったりします。
その結果、トラブルに巻き込まれたり、自分がトラブルメーカーになってしまったりと周囲に迷惑をかける人間になってしまう傾向にあります。
【子供からの汚染が強い人の傾向】
- 皆、私を笑い者にする
- 私のいう事は皆が聞いてくれる
- 私の願いはみんな叶えられる
- 私は生まれつき不幸だ
- バレなきゃいい
- 欲しいものは全部買ってしまえ
Pからの汚染もCからの汚染も「A」の機能を停止させてしまうため、他人に対して非常に厳しい性格になってしまったり、社会適応能力に欠ける人間性になってしまったりします。
自分では、普通に生活しているつもりでも、他人との交流に支障をきたしたり、最終的には周囲に迷惑をかけてしまうトラブルメーカーちゃんになってしまう場合もあるので、「P・A・C」のバランスは大事になります。
かといって、全くもって他人に迷惑のかからない完璧な人はいませんので、極端に「他人の迷惑になってはならない!!」と感じる必要もありませんが、極力、バランスを保って対人関係を築けるのがベストです。
では、まとめです。
- 人間には「P・A・C」の3つの自我状態がある
- 3つの自我状態の中に5つの自我状態が隠れている
- 自我状態には誘いやすい自我状態がある
- Cの中には問題を抱える時だけ出てくる「RC」という自我状態がある
- 人間は3つの交流パターンを持っている
- Aの機能を停止させてしまう汚染が人間の心理には存在する
- 人は完璧ではないので多少の迷惑は仕方ないが自我状態のバランスを保って対人関係を築く事が大事
まとめるとこんな具合になります。
今日のブログで、彼がどの自我状態を使ってあなたに接していたのか?
そして、あなたはどの自我状態を使って彼に接しているのか?を知っていたたく事ができたと思います。
ちなみに、美人の教室では、あなたが、どの自我状態を主に使って相手に接しているか?の分析をする授業もあります。
今日のブログで、彼がどうしてあなたにあんな態度をとるのか?あなたは彼のどの自我状態をキャッチして彼に接しているのか?を紐解きました。
知識として持っていて、損はないので、頭の片隅にでも入れておいてもらえたらと思います。
では、「やりとり分析」のお話は終了です。
次回の交流分析③は、「ゲーム」についてのお話しをします。
「ゲーム」というのは簡単に言いますと、あなたがどんな態度をとると状況が悪化するのか?
彼がどんな態度をとると状況が悪化するのか?を分析したものです。
この「ゲーム」を知っておくと彼への対処法やあなた自身の改善点が分かります。
では、また、次回、交流分析③でお会いしましょう。
【恵りょう子のYouTube講座】
準備中
今回もお疲れ様でした。
ありがとうございました。
また、書きます^ – ^